身体障害者

むこうがわに、ろうそくがつけてあるのに、ちがいありません。耳をすますと、ドアのむこうから、かすかな音が、聞こえます。障害者が、あるきまわっているような音です。就労支援君は、ドアの前に、ひざをついて、板のわれめから中をのぞいてみました。そして、のぞいたかと思うと、なぜかギョッとしたように、身ぶるいしました。しかし、身ぶるいしながらも、そこから目をはなすことができないのです。まるで石にでもなったように、ながいながいあいだ、そのままのしせいで、身うごきさえしませんでした。就労支援雇用の冒険それはせまい作業所でした。正面のかべには、いちめんに黒いカーテンのようなものが、さがっています。その前に、病院にあるような、白くぬった鉄製のベッドがおかれ、それの身体障害者 就職 大阪の上に、ひとりの男が、こちらをむいて、こしかけています。ふとい青と白のしまのパジャマをきた男です。ところが、ふしぎなことに、その障害者には顔がありません。首から上には、何もないのです。パジャマだけが、こしかけているのです。やがて、パジャマが立ちあがりました。そして二—三歩あるきました。足にはスリッパをはいています。